光回線を解約した後、「機器を返却していない」として追加請求を受けるケースは少なくありません。特にONUやルーターは“自分で購入したもの”と“レンタル品”が混在しているため、混乱しやすい部分です。
事前に返却対象を把握しておくことで、不要な請求やトラブルを防げます。
ONU(回線終端装置)
光回線の解約時にトラブルになりやすいのが「ONUの未返却」です。見た目がシンプルなため、自分で購入した機器と勘違いする人も少なくありません。
しかし、ほとんどのケースでONUはレンタル品です。仕組みと返却ルールを正しく理解しておきましょう。

1. ONUとは何か
ONU(Optical Network Unit)は、光回線に必須の装置です。
- 光信号をデジタル信号に変換
- インターネット通信を可能にする
- 光コンセントとルーターをつなぐ中継装置
設置位置
- 壁の光コンセント付近
- 小型の白い箱型が一般的
- LANポートが1~2口程度
ONUがなければ、光回線は利用できません。
2. ほぼ全ケースでレンタル品
- ONUは原則レンタル
- 回線事業者の所有物
- 解約時は返却義務あり
自分で購入しているケースはほぼありません。機器の裏面には
- 管理番号
- バーコード
- 事業者名
が記載されていることが多いです。
3. 返却対象に含まれるもの
本体だけでなく、付属品も返却対象になります。
- ONU本体
- 電源アダプター
- スタンド
- 光ファイバーケーブル(指定がある場合)
- LANケーブル(同梱品のみ)
特に電源アダプターの未返却は多いトラブル原因です。
4. 未返却時の弁償費用
返却しなかった場合、弁償金が請求されます。
- 1万円前後(機種により異なる)
「処分してしまった」「引っ越しで紛失した」という場合でも請求対象になります。
返却期限も設定されているため、必ず期限内に発送しましょう。
5. よくある誤解と注意点
【よくある誤解】
- 古いから返却不要と思い込む
- ルーターと混同する
- 光コンセントも外してしまう
【注意点】
- 光コンセントは返却不要(建物設備)
- 市販ルーターは返却不要
- 迷ったら必ずサポートに確認
ONUは「回線事業者の機器」と覚えておくと間違いがありません。
ホームゲートウェイ(光電話契約者)
光回線を契約している人の中でも、光電話を利用している場合は「ホームゲートウェイ」という機器が設置されています。
ONUと見た目が似ているため混同されやすく、解約時の未返却トラブルも多い機器です。仕組みと返却対象を正しく理解しておきましょう。
1. ホームゲートウェイとは何か
ホームゲートウェイ(HGW)は、複数の機能をまとめた通信機器です。
- ルーター機能
- 光電話アダプター機能
- IPv6(IPoE)対応機能
- Wi-Fi機能(内蔵型あり)
- 光電話を契約している
- 回線事業者から機器が貸与されている
ONUと一体型の場合もあれば、別々の機種になっている場合もあります。
2. ONUとの違い
混同しやすいポイントを整理します。
- 光信号の変換装置
- 通信の入口装置
- ルーター+電話機能付き装置
- LANポートが複数ある
- 電話ポート(TEL)が付いている
電話ポートがある機器は、ホームゲートウェイの可能性が高いです。
3. 返却対象となるもの
ホームゲートウェイは基本的にレンタル品です。
- 本体
- 電源アダプター
- スタンド
- 電話用モジュラーケーブル
- 無線LANカード(外付け型の場合)
Wi-Fiカードが差し込み式のタイプでは、そのカードも返却対象になります。
付属品不足で追加請求されるケースもあるため注意が必要です。
【解約パターン別の注意点】
状況によって返却範囲が異なります。
インターネット+光電話を両方解約
- HGWは返却対象
光電話のみ解約
- 機種変更や構成変更が発生する場合あり
- 交換または返却指示が出ることがある
インターネットのみ解約(電話継続)
- HGWは継続利用
契約内容によって対応が変わるため、必ず確認しましょう。
5. 未返却時のリスク
未返却の場合、弁償金が発生します。
- 数千円~1万円以上(機種により異なる)
また、
- 返却期限が設けられている
- 期限超過で請求書が届く
といったケースもあります。
発送伝票の控えは必ず保管しておきましょう。
レンタルWi-Fiルーター
ONUやホームゲートウェイほど注目されませんが、レンタルWi-Fiルーターも未返却トラブルが多い機器の一つです。
「無料レンタルだから返さなくていい」と誤解しているケースも少なくありません。契約内容によっては弁償金が発生するため、正確に確認しておきましょう。

1. レンタルルーターとは何か
レンタルWi-Fiルーターとは、回線事業者やプロバイダーから貸し出される無線ルーターです。
- 月額レンタル制
- 「無料レンタル」と記載されている場合もある
- 契約期間中のみ利用可能
- 解約時は返却義務あり
市販品とは異なり、所有権は事業者側にあります。
2. 自分のルーターかどうか見分ける方法
返却トラブルの多くは「購入品との混同」です。
- 毎月レンタル料金を支払っているか
- 契約書に「機器貸与」と記載があるか
- 申込時に購入した記憶があるか
- 型番を検索して“レンタル専用機”か確認
プロバイダー専用モデルはレンタル品である可能性が高いです。
3. 返却対象になる付属品
ルーター本体だけでなく、付属品も返却対象になります。
- ルーター本体
- ACアダプター
- LANケーブル
- スタンド
- 元箱(求められる場合あり)
電源アダプターの未返却は特に多いミスです。
届いた時の内容物を思い出し、原則すべて同梱しましょう。
4. 未返却時の弁償費用
返却しない場合、弁償金が発生します。
- 数千円~1万円前後(機種による)
「古い機種だから不要だと思った」という理由でも請求対象になります。
返却期限が過ぎると自動請求になることもあります。
【返却時の注意点】
トラブルを防ぐためのポイントです。
- 解約後に返却キットが届くか確認
- 期限内に発送する
- 伝票番号を控える
- 梱包前の写真を撮る
特に発送証明を残しておくことが重要です。
未返却扱いの誤請求を防ぐことができます。
付属品・小物類
ONUやホームゲートウェイ本体は返却しても、「電源アダプターだけ忘れた」「ケーブルを処分してしまった」といったケースは非常に多くあります。
実は、付属品の不足でも弁償対象になることがあります。細かい部分こそ丁寧に確認することが重要です。
1. よくある返却対象の付属品一覧
代表的な付属品は以下の通りです。
電源関連
- ACアダプター
- 電源ケーブル
通信関連
- LANケーブル(同梱品)
- 光ファイバーケーブル(指定がある場合)
- 電話用モジュラーケーブル
その他
- 無線LANカード(差し込み式)
- 機器スタンド
- 分岐アダプター
- 取扱説明書(求められる場合あり)
原則として「最初に届いたもの一式」が返却対象です。
【電源アダプターは特に注意】
未返却トラブルで最も多いのが電源アダプターです。
- 市販品と見分けがつきにくい
- 別の機器と混ざりやすい
- 引っ越し時に紛失しやすい
しかし多くの場合、専用品です。
型番や出力仕様が機器専用であることが多く、不足すると弁償対象になります。
2. 市販品との区別方法
混同を防ぐためのチェックポイントです。
- 事業者ロゴが入っているか
- 管理番号シールがあるか
- 契約時に同梱されていたか
- 自分で購入した記憶があるか
市販のLANケーブルを使っている場合は返却不要ですが、同梱品は返却対象になることが一般的です。
3. 不足時の弁償リスク
付属品不足でも請求対象になることがあります。
- 電源アダプターのみ未返却
- 無線LANカード紛失
- スタンド未返却
弁償額は機器一式よりは安いものの、数千円程度請求されるケースもあります。
「小物だから大丈夫」とは限りません。
【トラブルを防ぐ確認手順】
安全に返却するための手順です。
- 契約時の同梱物を確認
- 機器周辺をすべてチェック
- 梱包前に写真撮影
- 伝票番号を保管
特に写真記録は、未返却扱いの誤請求対策になります。
返却方法と注意点
機器を返却したはずなのに「未返却扱いで請求が来た」というトラブルは珍しくありません。原因の多くは、返却方法の誤解や証明不足です。
正しい手順と注意点を押さえておけば、余計な出費やトラブルを防ぐことができます。

1. 返却の基本的な流れ
- 解約手続き完了
- 事業者から返却キットが発送される
- 指定期限内に梱包・発送
返却方法は主に以下のいずれかです。
- 宅配便(着払い)
- コンビニ持ち込み
- 指定業者による集荷
自己判断で元払い発送するのではなく、案内に従うことが重要です。
2. 返却期限を必ず守る
多くの事業者では返却期限が設定されています。
- 解約日から7日以内
- キット到着後14日以内
期限を過ぎると
- 自動的に未返却扱い
- 弁償金請求
- 督促連絡
といった流れになることがあります。
発送日は「到着日」ではなく「発送日」で判断される場合が多いですが、余裕をもって対応しましょう。
3. 梱包時の重要ポイント
梱包ミスもトラブル原因になります。
【注意点】
- 本体と付属品をすべて同梱
- 電源アダプターを忘れない
- 緩衝材で保護
- 伝票を正しく貼付
特に「ACアダプターの入れ忘れ」が多いです。
届いた時の内容を思い出し、一式まとめて入れるのが基本です。
4. 発送証明は必ず保管
最も重要なのが発送証明です。
- 伝票番号を控える
- 送り状の控えを保管
- 梱包前の写真を撮影
未返却と誤認された場合でも、追跡番号があれば証明できます。
写真は
- 梱包前の機器
- 箱に入れた状態
- 送り状貼付後
の3段階で残しておくと安心です。
5. 例外ケースへの対応
通常と異なるケースもあります。
引っ越しで紛失した場合
- 早めに連絡
- 弁償額を確認
故障している場合
- そのまま返却可能な場合が多い
- 自己判断で処分しない
返却キットが届かない場合
- 早めに問い合わせ
- 住所登録ミスがないか確認
不明点がある場合は、必ず事前に確認しましょう。

