格安SIMは、提供会社や利用するキャリア回線、音声通話の有無、SIMカード・eSIMの違いなど、複数の基準で分類できます。
同じサービスが「ドコモ回線のMVNO」「音声通話SIM」「eSIM」など、複数の種類に当てはまることもあります。
また、格安SIMはMVNOだけでなく、大手キャリアのオンライン専用ブランドやサブブランドなど、低料金で利用できる通信サービスを含めて紹介されることもあります。
ここでは、格安SIMの主な分類方法とそれぞれの違いを解説します。
格安SIMの主な種類を一覧で比較
格安SIMは、「提供事業者」「利用回線」「SIMの機能」「SIMの形状・提供方法」など、複数の視点から分類できます。
例えば、MVNOのサービスでも「ドコモ回線系」「音声通話SIM」「eSIM」に同時に該当する場合があります。
そのため、種類だけでなく、必要なデータ容量や通話機能、対応端末、通信エリアなども踏まえて比較することが大切です。

格安SIMの種類を分類別に一覧で比較
格安SIMの主な種類を分類すると、次のように整理できます。
| 分類方法 | 主な種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 提供事業者 | MVNO | 大手キャリアなどから回線を借りて通信サービスを提供 |
| 提供事業者 | サブブランド | 大手キャリアが展開する低価格帯のブランド |
| 提供事業者 | オンライン専用ブランド・プラン | オンライン中心で申し込みやサポートを提供 |
| 利用回線 | ドコモ回線系 | ドコモのネットワークを利用 |
| 利用回線 | au回線系 | auのネットワークを利用 |
| 利用回線 | ソフトバンク回線系 | ソフトバンクのネットワークを利用 |
| SIMの機能 | 音声通話SIM | データ通信と電話番号を使った音声通話に対応 |
| SIMの機能 | SMS対応データSIM | データ通信とSMSに対応 |
| SIMの機能 | データ通信SIM | 主にインターネット通信に利用 |
| SIMの形状・提供方法 | SIMカード | 端末へ物理的なSIMカードを挿入 |
| SIMの形状・提供方法 | eSIM | 端末内蔵のSIM機能を利用 |
格安SIMを選ぶ際は、この中から一つだけを選択するわけではありません。
例えば、スマートフォンのメイン回線として格安SIMを利用する場合には、「MVNO+au回線+音声通話SIM+eSIM」といった組み合わせが考えられます。
一方、タブレットやモバイルルーターで通信だけを利用するのであれば、「MVNO+ドコモ回線+データ通信SIM+SIMカード」といった組み合わせもあります。
自分がどの組み合わせを必要としているのかを整理することが、格安SIM選びの基本です。
MVNO・サブブランド・オンライン専用ブランドで比較
格安SIMを提供する事業者やサービスの位置づけから考えると、MVNO、サブブランド、オンライン専用ブランド・プランなどに分けられます。
MVNOは、大手携帯キャリアなどから通信回線を借りて、自社の料金プランとして利用者へ提供する事業者です。
- 低価格な料金プランが多い
- 小容量プランを選びやすい
- データ通信専用SIMを提供する事業者がある
- 複数のキャリア回線を選択できる事業者もある
- 独自のオプションや割引を提供している場合がある
料金をできるだけ抑えたい人や、毎月のデータ使用量が少ない人にとって選択肢が豊富です。
ただし、MVNOでは通信が集中する時間帯などに速度が低下する場合があります。同じキャリアのネットワークを利用していても、大手キャリアとの直接契約と通信品質が完全に同じになるとは限りません。
サブブランドは、大手キャリアが展開する低価格帯のブランドです。一般的にMVNOとは区別して扱われます。
- 大手キャリアが直接展開している
- 比較的低価格な料金プランがある
- 実店舗でサポートを受けられる場合がある
- 家族向けなどの割引が用意される場合がある
さらに、オンラインでの申し込みや各種手続きを中心とするオンライン専用ブランド・料金プランも、スマートフォン料金を抑えたい人の選択肢です。
「格安SIM」という言葉を広い意味で使用する場合には、MVNOだけでなく、こうしたサブブランドやオンライン専用サービスも含めて比較されることがあります。
ドコモ・au・ソフトバンクなど回線の種類で比較
MVNOなどの格安SIMは、利用する携帯電話ネットワークによって分類することもできます。

代表的なのは次の3種類です。
- ドコモ回線系
- au回線系
- ソフトバンク回線系
一つのキャリア回線だけを提供しているMVNOもあれば、複数キャリアの回線から選べるMVNOもあります。
どの回線を選択するかは、現在使用しているスマートフォンとの相性や利用する地域の通信環境にも関係します。
- 使用するスマートフォンが対応しているか
- 必要な周波数帯に対応しているか
- SIMロック解除が必要か
- 4G・5Gへの対応状況
- 自宅や勤務先がサービスエリア内か
- 利用予定端末が動作確認済みか
現在使用しているスマートフォンをそのまま格安SIMへ乗り換える場合は、端末の対応状況を事前に確認することが重要です。
また、同じドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線を利用していても、格安SIM事業者によって実際の通信速度が異なる場合があります。
「同じキャリア回線だから通信速度も同じ」とは限らない点に注意しましょう。
音声通話SIM・SMS対応SIM・データSIMで比較
格安SIMは、利用できる機能によって分類することもできます。

代表的なのが「音声通話SIM」「SMS対応データSIM」「データ通信SIM」です。
| 種類 | データ通信 | 音声通話 | SMS | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 音声通話SIM | 対応 | 対応 | 基本的に対応 | メインスマホ |
| SMS対応データSIM | 対応 | 基本的に非対応 | 対応 | タブレット・サブ端末など |
| データ通信SIM | 対応 | 基本的に非対応 | プランによる | タブレット・モバイルルーターなど |
スマートフォンのメイン回線として使用するなら、音声通話SIMが基本的な選択肢です。
MNPを利用して現在の携帯電話番号を引き継ぎたい場合も、音声通話に対応したサービスを選択します。
一方、電話番号を使った通常の音声通話が不要で、タブレットやモバイルルーターなどをインターネットへ接続することが目的なら、データ通信SIMを検討できます。
SMS対応データSIMは、インターネット通信に加えてSMSを利用したい場合の選択肢です。
ただし、すべての格安SIM事業者が3種類すべてを提供しているわけではありません。また、eSIMではデータ通信専用プランを提供していないなど、SIMの形状によって選択できるプランが異なる場合もあります。
SIMカード・eSIMまで含めて自分に合った種類を選ぶ
最後に確認したいのが、SIMカードとeSIMの違いです。

SIMカードは、スマートフォンなどの端末へ物理的に挿入して使用します。
- 対応端末へ挿入して使用できる
- 対応する別端末へ差し替えやすい
- 契約後にカードの受け取りが必要な場合がある
- 紛失や破損に注意する必要がある
一方、eSIMは、対応端末に内蔵されたSIM機能へ契約情報を設定して利用する方式です。
eSIMの特徴
- 物理的なSIMカードが不要
- オンラインで開通できるサービスがある
- SIMカードの配送を待たず利用開始できる場合がある
- 物理SIMと組み合わせて2回線を利用できる端末がある
- 利用するスマートフォンがeSIMに対応している必要がある
格安SIMを選ぶ際は、「提供事業者」「利用回線」「必要な機能」「SIMの種類」の順に整理すると比較しやすくなります。音声通話やデータ通信、料金、サポートなど、自分が重視する条件に合ったサービスを選びましょう。
料金だけでなく、データ容量、通信速度、対応エリア、通話料金、5G対応、端末との相性、サポート方法なども確認することが大切です。
SIMブランド一覧
MVNO系
MVNOは、大手キャリアなどの回線を利用して通信サービスを提供する事業者です。
- IIJmio
- mineo
- 日本通信SIM
- HISモバイル
- イオンモバイル
- NUROモバイル
- BIGLOBEモバイル
- y.u mobile
- LIBMO

- DTI SIM

- ごえんモバイル

- BB.exciteモバイル

料金やデータ容量、音声通話SIM・データSIMへの対応などはブランドによって異なります。
サブブランド・オンライン専用サービス
大手キャリアが直接提供する低料金サービスも、格安SIMと一緒に比較されることがあります。
- UQ mobile
- Y!mobile
- ahamo
- povo
- LINEMO
これらは一般的なMVNOとは異なり、大手キャリア側が直接提供するサービスです。
楽天モバイル
楽天モバイルも格安SIMと比較されることが多いサービスですが、現在は自社ネットワークを持つMNOです。
そのため、MVNOには分類されません。
レンタル型・データSIM系
一般的な格安SIMとは別に、データ通信を中心としたレンタル型SIMもあります。
レンタル型は、メインスマホの乗り換えだけでなく、大容量データ通信やモバイルルーターなどで利用したい場合の選択肢になります。
MVNO・サブブランド・オンライン専用ブランドの違い
格安SIMには、「MVNO」「サブブランド」「オンライン専用ブランド・プラン」などがあり、提供の仕組みや通信品質、料金、サポート方法が異なります。
MVNOは大手キャリアなどから回線を借りてサービスを提供するのに対し、サブブランドやオンライン専用ブランド・プランは大手キャリア側が展開しています。
そのため、「格安SIM=MVNO」ではなく、それぞれの違いを理解して比較することが大切です。

MVNO・サブブランド・オンライン専用ブランドを一覧で比較
3種類の主な違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | MVNO | サブブランド | オンライン専用ブランド・プラン |
|---|---|---|---|
| 提供主体 | MVNO事業者 | 大手キャリア | 大手キャリア |
| 通信回線 | キャリアなどから借りて提供 | 親会社などのネットワーク | キャリア自身のネットワーク |
| 月額料金 | 比較的安いプランが豊富 | 大手キャリアのメインブランドより抑えられる場合がある | 比較的シンプルな料金体系が中心 |
| データ容量 | 小容量から大容量まで幅広い | 小~中容量などが中心 | 中容量以上を含むプランもある |
| 通信速度 | 混雑時間帯に低下する場合がある | 比較的安定しやすい | 比較的安定しやすい |
| 店舗サポート | 事業者による | 店舗対応がある場合が多い | オンライン中心 |
| 申し込み | オンライン中心 | オンライン・店舗など | 原則オンライン中心 |
| 向いている人 | 料金やプランの豊富さを重視する人 | 料金と店舗サポートのバランスを求める人 | オンライン手続きに抵抗がなく通信品質も重視する人 |
ただし、料金やデータ容量、サポート内容はサービスごとに異なります。上記はあくまで大まかな傾向として考える必要があります。
また、サブブランドとオンライン専用ブランドには明確な法律上の分類があるわけではなく、一般的な呼び方として使用されています。
MVNOは料金プランの選択肢が豊富
MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」と呼ばれます。
自社ですべての携帯電話ネットワークを構築するのではなく、ドコモ、au、ソフトバンクなどのMNOからネットワークを借りて通信サービスを提供する事業者です。
MVNOの特徴として挙げられるのが、料金プランの豊富さです。
- 数GB程度の小容量プラン
- 中容量・大容量プラン
- 音声通話対応プラン
- データ通信専用プラン
- SMS対応プラン
- SIMカード・eSIM対応プラン
など、事業者によってさまざまなサービスがあります。
毎月のデータ使用量が少ない人であれば、小容量プランを選択することでスマートフォン料金を抑えられる可能性があります。
また、音声通話を必要としないタブレットやモバイルルーターでは、データ通信専用SIMを利用できるMVNOも選択肢です。
一方で注意したいのが通信速度です。
MVNOは大手キャリアなどから通信回線を借りてサービスを提供しているため、契約者が利用できるネットワーク容量などの影響を受けます。昼休みや夕方など利用者が集中する時間帯には、通信速度が低下する場合があります。
同じドコモ回線やau回線を使用していても、キャリアとの直接契約とMVNOで実際の通信速度が同じになるとは限りません。
サブブランドは料金とサポートのバランスが特徴
サブブランドは、大手キャリアがメインブランドとは別に展開するブランドを指す一般的な呼び方です。
代表的なものとしては、auを展開するKDDIのUQ mobile、ソフトバンクのY!mobileなどが挙げられます。
MVNOとの大きな違いは、大手キャリア側が直接サービスを展開していることです。
- 大手キャリアが直接提供している
- メインブランドより低価格帯の料金プランを選べる場合がある
- 実店舗で申し込みや相談ができる場合がある
- 家族向けなどの割引が用意されている場合がある
- キャリアの関連サービスと組み合わせられる場合がある
格安SIMへ乗り換えて料金を抑えたいものの、「契約や初期設定をすべて自分でするのは不安」という人には検討しやすい選択肢です。
店舗で対応しているサービスなら、契約内容やスマートフォンの購入などについて対面で相談できる場合があります。
ただし、店舗で受けられる手続きやサポートの範囲、手数料の有無などはサービスによって異なります。
また、MVNOの小容量プランなどと比較すると、利用状況によっては月額料金が高くなることがあります。店舗サポートや通信環境なども含めて総合的に判断するとよいでしょう。
オンライン専用ブランド・プランは手続きがオンライン中心
オンライン専用ブランド・プランは、大手キャリアがオンラインでの申し込みや各種手続きを中心として提供するサービスです。
代表的なものには、ドコモのahamo、KDDIのpovo、ソフトバンクのLINEMOなどがあります。
それぞれ料金体系やサービス内容は異なりますが、店舗でのフルサポートを前提とせず、オンライン中心でサービスを提供する点が大きな特徴です。
- 大手キャリアが直接提供している
- 申し込みや各種手続きがオンライン中心
- 比較的シンプルな料金体系のサービスがある
- 5Gに対応するサービスがある
- eSIMを利用できるサービスがある
- 店舗サポートが限定的または有料になる場合がある
などがあります。
自分でスマートフォンの設定やオンライン手続きができる人であれば、料金と通信環境のバランスを取りやすい選択肢です。
ただし、「オンライン専用」といってもサービス内容は同じではありません。
例えば、一定のデータ容量を含む月額プランを基本とするサービスもあれば、基本となる契約に必要なデータ容量などを追加して利用するタイプもあります。
そのため、オンライン専用ブランド・プランを比較するときは月額料金だけでなく、データ容量、通話オプション、海外利用、追加データ料金なども確認する必要があります。
【MVNO・サブブランド・オンライン専用はどれを選ぶ?】
3種類のうちどれが適しているかは、料金だけでなく「毎月どのくらい通信するか」「店舗サポートが必要か」「通信品質をどの程度重視するか」によって変わります。
MVNOが向いている人
- 毎月のスマートフォン料金をできるだけ抑えたい
- データ使用量が少ない
- 小容量プランを選びたい
- データ通信専用SIMを利用したい
- 自分でSIMや端末を設定できる
サブブランドが向いている人
- 大手キャリア系のサービスを利用したい
- 料金と通信環境のバランスを重視したい
- 店舗で相談できる環境も欲しい
- 家族向けなどの割引条件が自分に合っている
- オンラインだけのサポートでは不安がある
オンライン専用ブランド・プランが向いている人
- オンラインで申し込みや手続きができる
- 店舗でのサポートをほとんど必要としない
- 大手キャリアが直接提供するサービスを利用したい
- 料金と通信品質のバランスを重視する
- eSIMなどを活用してスムーズに乗り換えたい
格安SIMは、安さを重視するならMVNO、店舗サポートならサブブランド、オンラインで手続きできるならオンライン専用ブランド・プランなど、重視する条件に合わせて選びましょう。
月額料金だけでなく、データ容量、通信速度、対応エリア、通話料金、割引、店舗サポート、使用端末への対応状況も比較することが大切です。
ドコモ・au・ソフトバンクなど利用回線による種類
格安SIMは、利用するネットワークによって「ドコモ回線系」「au回線系」「ソフトバンク回線系」などに分類できます。
回線によって通信エリアや対応周波数帯などが異なるため、使用するスマートフォンとの相性も確認が必要です。
また、同じキャリア回線でも、MVNOと大手キャリアの直接契約では通信速度やサービス内容が異なる場合があります。ここでは、格安SIMを回線から選ぶ際に知っておきたい違いを解説します。
ドコモ回線系の格安SIM
ドコモ回線系とは、NTTドコモのモバイルネットワークを利用して通信サービスを提供する格安SIMです。
ドコモ回線を利用するMVNOは複数あり、料金プランやデータ容量、音声通話、eSIMへの対応などは事業者によって異なります。
- ドコモのネットワークを利用する
- ドコモ回線を提供するMVNOが複数ある
- 音声通話SIMやデータ通信SIMを選べる事業者がある
- 4G・5Gへの対応状況はサービスによって異なる
- SIMカードやeSIMへの対応状況も事業者によって異なる
などがあります。
ドコモで使用しているスマートフォンを継続したい場合は、ドコモ回線系のMVNOが候補になります。ただし、同じドコモ回線でも通信速度や利用条件は異なります。
端末のSIMロックや対応周波数帯、動作確認状況を確認しましょう。また、MVNOは回線の混雑状況などによって、昼休みなどに通信速度が低下する場合があります。
au回線系の格安SIM
au回線系は、KDDIのauネットワークを利用する格安SIMです。
au回線を利用するMVNOも複数あり、ドコモ回線系と同様に事業者ごとに料金やデータ容量、オプションなどが異なります。
- auのネットワークを利用する
- au回線を提供するMVNOが複数ある
- 音声通話SIMを提供するサービスがある
- データ通信向けプランを提供する事業者がある
- 4G・5Gへの対応はサービスによって異なる
- eSIMに対応するサービスもある
現在auを利用していて、同じスマートフォンを格安SIMでも継続して使いたい場合には、au回線系のサービスから確認すると選びやすくなります。
ただし、ここでも端末の対応状況を確認する必要があります。
特に他社で購入したSIMフリースマートフォンをau回線系の格安SIMで利用する場合は、auで使用されている主要な周波数帯への対応状況が重要です。
また、auのサブブランドとして位置づけられるUQ mobileと、au回線を借りて提供する一般的なMVNOは、同じ「au系」として比較されることがありますが、サービスの仕組みは異なります。
どちらもau系ネットワークを利用する選択肢ではあるものの、料金体系、通信品質、サポート、割引などを分けて比較することが大切です。
ソフトバンク回線系の格安SIM
ソフトバンク回線系は、ソフトバンクのモバイルネットワークを利用する格安SIMです。
ソフトバンク回線を取り扱うMVNOもあり、対応サービスではソフトバンクのネットワークを利用して音声通話やデータ通信を行います。
- ソフトバンクのネットワークを利用する
- ソフトバンク回線を提供するMVNOがある
- 音声通話SIMを選択できるサービスがある
- データ通信SIMを提供する事業者もある
- 4G・5Gへの対応状況はサービスによって異なる
- 料金やデータ容量はMVNOによって異なる
ソフトバンクで購入したスマートフォンを継続利用する場合は、ソフトバンク回線系の格安SIMが候補になります。
SIMロックや対応周波数帯、動作確認状況を確認しましょう。また、同じソフトバンク系でも、MVNO、Y!mobileなどのサブブランド、LINEMOなどのオンライン専用ブランドでは仕組みが異なるため、サービス形態も確認することが大切です。
複数のキャリア回線から選べる格安SIMもある
MVNOの中には、一つのキャリア回線だけではなく、複数のキャリア回線を取り扱っている事業者もあります。
例えば、一つのMVNOで、
- ドコモ回線
- au回線
- ソフトバンク回線
などから契約する回線を選択できる場合があります。
このようなサービスは一般的に「マルチキャリア対応」などと呼ばれることがあります。
複数回線から選択できれば、現在利用しているスマートフォンや利用地域に合わせて回線を選びやすくなります。
ただし、「複数回線対応」と「複数回線へ自動的に切り替わる」は意味が異なります。
例えば、申し込み時にドコモ回線を選択した場合、通常は契約後もそのドコモ回線を利用します。クラウドSIMのように利用場所などに応じて複数キャリアの回線を自動的に使い分ける仕組みとは異なります。
また、同じMVNOでも選択する回線によって、
- 月額料金
- 対応するSIM
- eSIMへの対応
- 5Gへの対応
- 利用できるオプション
- 対応端末
などが異なる場合があります。
「同じ格安SIMだから、どの回線を選んでも条件は同じ」とは限らないため、契約する回線ごとのサービス内容を確認しましょう。
【格安SIMの回線はエリア・端末・通信品質で選ぶ】
ドコモ・au・ソフトバンク回線系のどれを選ぶか迷った場合は、単純に現在契約しているキャリアだけで決めるのではなく、「通信エリア」「端末との相性」「通信品質」を確認することが重要です。
- 自宅や勤務先が対応エリアに含まれているか
- 使用するスマートフォンが動作確認済みか
- 端末が主要な周波数帯に対応しているか
- SIMロック解除が必要か
- 4G・5Gへの対応状況
- eSIMを利用できるか
- 混雑時間帯の通信速度
- 音声通話やSMSを利用できるか
同じキャリア回線を利用する格安SIMでも、通信速度が同じとは限りません。MVNOごとの回線容量や設備、利用者数などによって通信品質が異なる場合があります。
回線名だけでなく、利用地域の対応エリアや端末の対応周波数帯、MVNOの通信品質、料金などを確認しましょう。端末が必要な周波数帯に対応していないと、場所によって電波をつかみにくくなる場合があります。
音声通話SIM・データSIM・SMS対応SIMの違い
格安SIMは、機能によって「音声通話SIM」「データSIM」「SMS対応SIM」などに分けられます。
メイン回線なら音声通話SIM、タブレットやモバイルルーターで通信のみ利用するならデータSIM、SMSも必要ならSMS対応SIMが候補です。
提供されるSIMの種類や機能、料金は事業者によって異なるため、利用目的に合わせて比較しましょう。
音声通話SIM・データSIM・SMS対応SIMを一覧で比較
3種類の大きな違いは、音声通話とSMSを利用できるかどうかです。
| 比較項目 | 音声通話SIM | データSIM | SMS対応SIM |
|---|---|---|---|
| データ通信 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 電話番号による音声通話 | 対応 | 基本的に非対応 | 基本的に非対応 |
| SMS | 基本的に対応 | 非対応の場合が多い | 対応 |
| MNPによる電話番号の引き継ぎ | 音声通話契約なら対応可能 | 基本的に不可 | 基本的に不可 |
| 主な用途 | メインスマホ | タブレット・ルーターなど | サブ端末・タブレットなど |
| 月額料金 | 比較的高くなる場合がある | 抑えやすい | データSIMより高い場合がある |
ここでいう「音声通話」は、携帯電話番号を利用した通常の電話を指します。
データSIMでも、データ通信を利用する通話アプリなどは使用できます。そのため、「データSIMでは一切通話できない」という意味ではありません。
また、SMSへの対応状況や電話番号の扱いなどは事業者・プランによって異なるため、契約前に確認する必要があります。
音声通話SIMはメインスマホに向いている
音声通話SIMは、インターネット通信に加えて、携帯電話番号を使った音声通話を利用できるSIMです。
一般的なスマートフォンを大手キャリアから格安SIMへ乗り換える場合は、音声通話SIMが基本的な選択肢となります。
音声通話SIMでは主に、
- Webサイトの閲覧
- 動画や音楽の視聴
- アプリの利用
- 電話番号を使った音声通話
- SMSの送受信
などを利用できます。
また、現在使用している携帯電話番号を引き続き利用したい場合は、MNPを利用して対応する音声通話サービスへ乗り換える方法があります。
例えば、現在大手キャリアで「090」「080」「070」などから始まる携帯電話番号を使用している場合、MNPの手続きを行うことで、同じ電話番号を対応する格安SIMへ引き継ぐことができます。
音声通話SIMは次のような人に向いています。
- メインスマホとして格安SIMを使いたい
- 現在の携帯電話番号を引き継ぎたい
- 電話番号を使った通話が必要
- SMSも利用したい
- 仕事や連絡先として電話番号を使用している
音声通話を頻繁に利用する場合は、SIMの基本料金だけでなく通話料金も確認しましょう。
格安SIMには、一定時間以内の国内通話を対象とした通話オプションや、条件を満たす国内通話を定額で利用できるオプションなどがあります。通話時間が長い人は、基本料金と通話オプションを合わせた総額で比較することが重要です。
データSIMはタブレットやモバイルルーターに向いている
データSIMは、主にインターネット通信を目的として利用するSIMです。
一般的な携帯電話番号による音声通話を必要としない端末で利用されることが多く、タブレット、モバイルルーター、サブ端末などが代表的です。
データSIMでは、
- Webサイトの閲覧
- 動画の視聴
- メール
- SNS
- アプリのデータ通信
- モバイルルーターでのインターネット接続
などに利用できます。
- タブレットを外出先で使いたい
- モバイルルーターにSIMを入れたい
- サブスマホをインターネット専用で使いたい
- 音声通話を必要としない
- データ通信の料金を抑えたい
モバイルルーターなど、音声通話を利用しない端末ではデータSIMで十分な場合があります。
対応周波数帯やSIMサイズ、動作確認状況、APN設定などを確認しましょう。また、データSIMを提供していない事業者もあり、音声通話SIMより必ず安いとは限らないため、料金も比較することが大切です。
SMS対応SIMはデータ通信とSMSを利用できる
SMS対応SIMは、データ通信に加えてSMSの送受信に対応したSIMです。「SMS機能付きデータSIM」などの名称で提供される場合もあります。
一般的な音声通話には対応しないものの、SMSを利用できることがデータSIMとの主な違いです。
SMSとは、携帯電話番号を利用して短いメッセージを送受信する機能です。
SMS対応SIMは、
- データ通信を利用したい
- 通常の音声通話は必要ない
- SMSは利用したい
- サブ端末として利用したい
- SMSを利用するサービスがある
といった場合に選択肢になります。
SMSはメッセージの送受信だけでなく、本人確認や各種サービスの認証にも利用されます。
SMS対応データSIMでも、サービスによっては認証に利用できない場合があります。認証への対応状況やSMS送信料金を事前に確認しておきましょう。
音声通話SIM・データSIM・SMS対応SIMは用途で選ぶ
3種類のSIMで迷った場合は、「電話番号による音声通話が必要か」「SMSが必要か」という順番で考えると選びやすくなります。
音声通話が必要な場合
音声通話SIMが基本的な選択肢です。普段使用するメインスマホや、現在の携帯電話番号をMNPで引き継ぎたい場合に適しています。
音声通話は不要だがSMSが必要な場合
SMS対応SIMが候補になります。サブ端末やタブレットなどでデータ通信を行いながらSMSも利用したい場合に適しています。
音声通話もSMSも不要な場合
データSIMを検討できます。タブレットやモバイルルーターなど、インターネット接続だけが目的ならシンプルな選択肢です。
最終的には、SIMの機能だけでなく以下の項目も確認しましょう。
- 月間データ容量
- 月額料金
- 通話料金・通話オプション
- SMSの利用料金
- 4G・5Gへの対応
- SIMカード・eSIMへの対応
- 使用する端末の動作確認状況
- データ容量超過後の通信速度
格安SIMを普段使いのスマートフォンで利用するなら音声通話SIMが基本ですが、タブレットやモバイルルーターならデータSIM、音声通話は不要でもSMSが必要ならSMS対応SIMというように、用途によって適した種類は異なります。
必要のない機能まで含めて契約するのではなく、「通話・SMS・データ通信のどこまで必要なのか」を整理してから料金やデータ容量を比較することで、自分に合った格安SIMを選びやすくなります。




